離婚のことを包み隠さず話せるお友だちに泣く

 泣く。
離婚を切り出されてから、16日。
3回だけ泣きました。
1人でいると、怖くはなりましたが、泣く気持ちになりませんでした。
一番大変なのは子どもたちだろうし、子どもたちに当たり前の家庭や平穏を与えてあげられなくなった私は泣いてはいけない。戸惑い不安がることはあっても、立ち止まってはいけない。そう思って、1人でいるときは、夜は調べ物をし不要なものを処分するため掃除をする、朝になれば市役所や弁護士事務所、ハローワーク、不動産会社など、予約をした場所に向かう。もちろんパートのお仕事も行っています。
そんな、16日間でした。
 子どもたちがお家に帰ってくる日は、子どもたちが好きなメニューを作り、できるだけ一緒に過ごして、不安がっていないかなど様子を感じ取れるように、たっぷりと時間をさきたいなと思っていました。子どもたちの前で泣くことは、もちろんありませんでした。いつも以上に、いつも通りを心がけ、何でもないふりをしています。
 でも、「さんかく」は、抱きついてくることがとても多くなり、布団も同じ布団でないと嫌だと手をつないで寝るようになりました。「まる」は、「大好きだよ。愛している。」と何度も何度も言ってきます。これがこうなってねこんな気持ちになるからこうしてほしいよ、なんて言えるはずもないです。言葉ではうまく説明できないけれど、全身で何かを感じ、受け止めようとしている。でも、自分たちだけでは抱えきれない何か(不安なのか怖さなのか)を、また、全身で私に「少し持ってほしい」と言われているようで、私は、今これをしっかり受け止めなければいけないなと思っています。

 3回だけ泣いた話に戻ります。
離婚を切り出されて、2件目の弁護士の先生に、「このこと(離婚)を、包み隠さず話せるお友だちはいますか?」と言われたときに、頭に浮かんだお友だちが3人いました。でも、私から、積極的に話すことはありませんでした。話す気力も無かったし、そして、感情に波があり、さらに全く知識もなかったため、話せるくらいまで頭が整理できていなかったからです。
 それぞれのお友だちから偶然に連絡があったりして話すことになったので、時期もばらばらなのですが、お友だちからもらえた言葉にワンワン泣きました。

ビッグさん

ビッグさん
・徒歩10分の近所
・離婚を切り出される当日、偶然にも(不幸にも)、家具の組み立てをしに来てくれていた。
・私が食べないことを知って、毎日、おにぎりを作ってくれた。
・運転が危ないかもと話したら、車を出してくれた。

何なら食べられそう?
明日は、どんな予定なの?
今日は、仕事に行けたの?

ガーデンさん
・最近LINEが無いことを心配し、連絡をくれたときに離婚のことを話した。
・「さんかく」の通っていた幼稚園のときのママ友
・卒園してからも、体調が悪くなると、ご飯を運んできてくれたりした。

大丈夫か?大丈夫じゃないよな?
「さんかく」も「まる」もいつでも預かるよ。
会いたいよ。
人と会うのはしんどいかな。

ファーマーさん
・「さんかく」が通っていた幼稚園のママ友
・家族ぐるみの付き合いで、引越した後も年に数回会う。
・子どもたちを久しぶりに遊ばせよう、と連絡をくれたときに、離婚のことを話す。

なんでも言いや!
家にいつでも来たらいいし。
「さんかく」「まる」のこと離したらあかんよ。

現在、この三人に、偶然にも、離婚のことを話すことができました。
今後も、「離婚のことを包み隠さず」、話を聞いてもらうと思います。
「偶然にも」なのですが、きっと偶然ではなく、ふとしたときに私のことを気にかけてくれていたんだな、だから連絡をくれた。こうして離婚の話ができたのは、たまたまではなく、いつもそうして気にかけてもらっていたからだなあと改めて思います。
 まだ、ガーデンさんと、ファーマーさんには会えておらず、LINEも丁寧に返信出来ていないので、心配をかけて放ったらかしにしてしまっています。ごめんね。でもLINEを返そうとすると涙が止まらなくなるので、少し落ち着くのを待っています。
 ビッグさんとは、近所であることもあり、会うこともありますが、一度大泣きをしたことがありました。弁護士事務所に行くまでは、夫に言われるがまま、出ていかなければならない、正規職員にならなければいけない、その準備ができたら離婚にハンコを押さなければならない、子どもたちも夫と基本的には暮らす、そう思っていました。それに加え、自分の評価も、十分な母親では無かった、仕事もパートだし、養ってもらっていたのにできないことだらけだった、と、自分はできていなかった人なんだと思っていました。でも、法律事務所に行くようになってから、「家庭と子どもを守ってこられたのは、あなたですね」「子育てしながら、パートもしてこられたんですね」と聞かれ、それは、弁護士の先生にとっては、事実確認のようでしかなかったのですが、私には、自分がしてきたことにはちゃんと意味があり、それは評価されるべきことだったんだと、初めて思える瞬間でした。
 法律事務所から帰ってきて、ビッグさんに、泣きながら言いました。

 「そう感じたんだ今日、、、離婚切り出されてから、初めて自分はちゃんとしてきたって思えた。ちゃんと私は、お母さんできてたよね。ちゃんとやってきたよね。頑張ってきたんだよ、これでも。」

 これまでも、本当に家族のように助けてくれた友だちです。
これから、私は必ず頑張るけれど、「さんかく」や「まる」が、親に言えないこと、親だから言えないこと、親から離れたいと思ったとき、どうか助けてほしいなと思っています。これからも、末永くよろしくね。心配かけてごめん。

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