一昨日の2024年9月9日は、子どもたちが、家庭裁判所に出廷する日でした。
この日を迎えるまでに、子どもたちと一緒に住んでいる親である私が、しなければならないことが3つありました。
- 小学校の先生と裁判所の調査官が面談をするため連絡
現在の学校生活や息子の様子などをヒアリングするようです(詳細は教えてはもらえません。)
・担任の先生に、そうした面談があるということを説明する。
・この面談等のやり取りをしてもらう先生を決めてお願いする。
・決まった先生の名前を弁護士を通して裁判所に連絡する。 - 幼稚園の先生と裁判所の調査官が面談をするための連絡
上記と同様 - 子どもたちに、調査官と面談があることを伝える。
小学校の先生については、
現在の担任の先生と、さんかくんが学校に行きにくかったり頭痛を酷く起こしていた時に、たくさん相談をした1年生の時の担任の先生にお願いしました。
幼稚園の先生については、
現在の担任の先生と園長先生が対応してくださったのではないかと思います。
面談日の決定などは、調査官と小学校、調査官と幼稚園で、直接やりとりをされるため、私や子どもたちが、この日のことについて知ることは、現時点では何もありません。
そして、3つ目が、今日の書きたいことです。
子どもたちも調査官と面談をするということを、私が子どもたちに説明するということについてです。
裁判所の調査官から、このように話をしてください、といった話がありました。
子どもたちが現時点で、親の状況について知っていること(別居、お父さんがアパートにいるなど)を考慮して、そこに加えたり、引いたりしないような説明をするように言われました。
子どもたちの心への配慮が感じられましたし、私は、自分の言葉をしっかり選んで、子どもたちに伝えないとなと一日考えました。
子どもたちに話したことは大体こんなことでした。
話すトーンは、あえて、フランクに話すようにしました。
まるで、イオンに行くかのように話すように心がけました。
子どもたちの中で、この出来事が、何か大きな出来事にならないよう、小さな通過点といった印象になるように気をつけて話しました。
今度ね、プロフェッショナルに会いに行こうと思うの。
えー誰?プロて誰?^^←こんな顔していました。
どういうことよ?(ゲームをしながら、、、ちなみに話が終わるまでゲームをしていましたが、片手間くらいに聞いてくれていた方がいいやと思って続けました。)
んと、なんのプロフェッショナルかというと、夫婦や親子、子どもの相談にのってくれるプロフェッショナルのおばちゃんとおじちゃん(調査官のことです^^)に会いに行こうと思うの。
今ね、こうやって生活してるでしょ。
それで、これからね、さんかくんやまるちゃんが、どうやったら幸せになるかってことを相談してきたのね。お母ちゃんは先に相談しに行ってたわけ。
そしたら、そのおじちゃんとおばちゃんが、ぜひ、さんかくんとまるちゃんとも会いたいですって言ってくれはったから、会いに行こうと思うのね。
で、お話をする時なんだけど、さんかくんとおじちゃんおばちゃんの3人、今度は、まるちゃんとおじちゃんおばちゃんの3人、て感じで、交代で分かれて話をするのね。
話は、学校のことや、今の暮らしのこと、幼稚園のことを話すんだと思うよ。
え、待って、お母ちゃんはいないの?
こわい
そう話す時は、お母ちゃんは別の部屋で待ってるよ。
どんなことがこわいかな?
どんな話をされるんか、ちゃんと答えられないと思う
そうやね。
最初から、知らない人に話すのはこわいと思うから、はじめましてはしようか、その時はお母ちゃんもいるし、まるちゃんが行けるって思ったら、話をはじめてもらおうね。
それから、答えたくないことは答えなくていいって言ってくれているし、それもプロフェッショナルだからちゃんと分かってくれていて、子どもだったら答えにくいかなとか、嫌そうだなとかは分かってくれるからね。
大丈夫かな。オッケイ?
二人とも、うんうんと返事をして、その後、このことについて何も話題に出ないまま、当日を迎えました。
裁判所に向かう車の中で、さんかくんとまるちゃんの、どちらが先に話をするのかというのを、二人が後部座席で並んで話をしていました。
二人とも先に行くのが嫌だということで、結局決まらないままでした。
裁判所に着いて、受付に行くと、すぐに担当の調査官が来てくださいました。
控え室に通され、二人は、とても緊張しているように見えましたが、さんかくんは、早速ゲームを取り出し、ゲームをし始めました。緊張を隠すためなのか、その方が落ち着くのか、分かりませんでしたが、とても固くなっているということは分かったので、そのままにしておいてあげようと思いました。まるちゃんは、背筋を伸ばして、持ってきたぬいぐるみを膝に乗せて、謂わゆるお利口さんにして座っていました。
私は、内心ドキドキしていましたが、子どもたちが好きに話せるように、親に話せないけどこうしたいとか、どう思うとかを話せるといいなと思ったので、いつもよりもいつもっぽくするように努めていました。
最初は、調査官2名と私、さんかくん、まるちゃんの5人で、初めましての挨拶をしました。
最初にその時に、調査官が子どもたちに聞いたのは、「今日、お母さんから何をするって聞いてきたの?」という質問でした。
お父さんが別で住んでいて、これからどうやって暮らしていくのかっていうことを相談する。それから、僕が、自分の学校のこととかを話すってこと。
お父さんとも暮らしたいです
まるちゃんは、聞かれていることとは次元が少しずれているものの、これから調査官と話すのは、今の別居の状態からどうしていきたいかということを話すんだな、ということがしっかり理解しているということが分かりました。
今の生活で、お父さんが抜けているということは、やはり一番にあるんだなということが、分かります。
さんかくんは1時間、まるちゃんは30分でした。
控え室に戻ってきたさんかくんに、「お疲れさん」とだけ伝えました。何か話が続くようなら話そうかなと思いましたが、さんかくんは何も話してこなかったので、それ以上私からは何も言いませんでした。どうだったのか、しんどくなかったか、など聞きたいと思いましたが、そうした質問は自分が安心したいためのものでしかないなと思ったので、何も聞きませんでした。
まるちゃんが交代で面談に行きました。
まるちゃんを待つ間の30分くらい、さんかくんは、ゲームにだけ向かっていました。
なんとなく閉じている感じがしました。
負担だったんだろうなと、さんかくんの隣でノートを書いているふりをしながら、内心は心配でたまりませんでした。
まるちゃんが戻ってきました。
抱っこしたかったのですが、調査官が「お母さんと10分だけ話してもいいですか?」と聞いてきたので、大丈夫ですと答え、また、面談の部屋に私だけ行くことになりました。
子どもたちは、調査官のうちの一人が別室で見てくださるようでした。
調査官からは、前回、私が2時間の面談で話したことに追加して尋ねることがあったようでした。
- 夫婦関係が破綻したのは、いつだと考えているか?
- 離婚を自分から夫に求めたことがあるか?
- 夫に対して、暴言や暴力を繰り返していたか?
- 子どもたちに対して、暴力を振るうようなことを日常してしまっていたか?
そうしたことでした。
これで、親権についての、調査官調査は終わりです。
小学校、幼稚園、夫、私、子供達二人へのヒアリングを終えて、調査官がこれを報告書にあげるのだそうです。
10分の面談を終えて、子どもたちの待つ控え室に行ったところ、子どもたちは抱きついてきました。
さんかくんの固かった感じが、ほぐれたような気がして安心しました。
調査官にも御礼の挨拶をして、裁判所のドアを出ました。
すると、子どもたちが
「あ〜〜〜〜ほんま、大変やった。ほんまに大変やったんやから。」
と大きな声で言ってきてくれました。
我慢して、お利口さんにしてただけか、吐き出せてよかった、一瞬でそう感じて、、、涙が出そうになりました。
ドアをちょうど出たところで、3人で肩を組んで、
「がんばった🎵がんばった🎵」
って、飛んで回りました。
夫には申し訳ないけれど、私は、お母さんでよかったって思います。
これまで積み重ねてきた時間がある。
だから、この肩を組んでいるのは、夫ではなく、私なんだと思いたいです。
そんなこと積み重ねなんて関係ないって言われるかもしれません。
でも、私は、自分のために、そう思ってあげるようにします。
この瞬間を一緒にいたのは私だって。
こうした時間を重ねて、これからもやっていくんだって。
私は、本当に母親をするということに自信がなかったけど、でも、こうした、やれた!やれた!ってことの積み重ねがあって、自分はお母さんだ!って思えるからです。
私はこれからも、この子たちのお母さん。
それだけで、幸せ。