しんどいしんどいでいい

7月の続きです。
調停に提出する反論書面を提出したら、新しいことを始めようと思いました。

離婚に引っ張られる自分はこれからも絶対に出てくる。
調停の書面を読むたびに、あー裁判していたんだって、少なくとも月一回は、離婚の現実に引き戻される。
これまでの自分だと、そうして引き込まれることがだめ、落ち込んではだめ、お母さんなんだからしっかりしなくちゃ、と自分に言い聞かせていました。

でも現実は、動けなくなってしまった。
その時に、心に入ったのが、ビッグさんの言葉でした。

ビッグさんは、よく私のことを、「頭使いすぎ！」と言ってきます。
まだ知り合って2年くらいのお友だちなのですが、近所だということもあり、３０分ぷらっと会うということができるので、近所を散歩をしたりして、たくさん話し、仲良くなったママ友でした。
彼女は、なぜ？と言って理由を聞いても、どうやって？と方法を聞いても、あまり明確に返事が返ってこない人です。
それはどういうことかというと、「なんとなく」というのが、とても多い。
（人のことを、こんな風にこういう人だって言い切ることが好きでは無いので、あくまでも、私にとって、私と比べたら、そうした傾向が強い、ということにすぎないのですが、）何かを選んだりするときに、私は理由がちゃんとあって、それを説明もできる。
でもビッグさんは、なんとなくとしか説明ができないし、そこにそんな理由も必要ないさ、と言わんばかりに、何も考えていない、ということもあります。
だから、彼女からすると、私は、非常に、非常に、頭でっかちに思えるようで、頭使いすぎ、余計なこと考えすぎ、と言われてきました。

だから、「しんどいしんどいでいい、そのままでいい」って言われても、私には、これがなかなか理解できなかったんですね。そのままでいて何も変わらないし、ぐずぐずしているだけじゃないって、いつもの自分だったらそう返すだろうなと思いました。

しんどいから休む
今日はしんどいから寝る
今日は書面見たくないから逃げる

こうしたことは、私はサボっている、してはいけないことだと自分に言ってきました。

だって、他に人に助けてもらっているんだから
お母さんなんだから
子どもたちにも辛い思いをさせてしまっているんだから
そんな自分は休んでいいわけないじゃない

そう自分をギュッギュと押しつぶしてきた、4月5月だったように思います。


そうして潰れてしまった。
でも、きっとそうやってきたから、頑張れてきたこともあっただろうし、そうして頑張らなければいけないときもあるだろうし、、、

でも、離婚という出来事は、自分にはとても大きすぎる衝撃だったようです。
特に、子どもたちの親権のこと、子どもたちともう一緒に住めなくなるかもしれない、そのことが私には耐えられない不安でした。
だから、これまでの自分のやり方では、潰れてしまった。
頭であれこれ理論武装したり、気力で頑張るってことが通用しなかったんだなと思います。
そんな時にくれた、ビッグさんの言葉でした。

手も動かさない。
頭も働かせない。
食べたいものを食べて。
寝たい時に寝る。

そのままっていうのが、どういうことなのか分かりませんが、言われた通りにしてみることにしました。
してみたら、休んでるなって感じはしました。
当たり前ですよね。
でも、私は、離婚を切り出されてから、これはしてなかったな、というのも分かりました。
休んでなかったんでしょうね。

でも時々、休んでいると、すごくすごく、不安な波が押し寄せてきて息ができないような気持ちになりました。
だから、再度、ビッグさんに、その時はどうするの？って聞きました。
すると、

でした。

え？って思いました。
それでどうすんの？って聞いても、いつものように、なんの説明もなく、「ただそれだけ」って言うので、そうかと思って過ごしてみたら、なんか動ける日がきて、笑ったりできるようになっていました。
そして、段々と、その「不安→笑う」の間の時間が短くなる、落ち込んで立ち直るのが早くなってくるのが分かりました。

今振り返ればですが、自分の感情を受け入れるってことをしていたのかなと思います。
頑張る自分だけが自分なんではなくて、起き上がれなくて、逃げて、誤魔化してしている自分も、ちゃんとそこに居させてあげて、大変なんだねって甘やかして、休ませてあげるってこと、そうしないといけないよってことなのかなって、理解しています。
ビッグさんが説明をしてくれないので、自分で説明をしてみました。
大袈裟かもしれませんが、離婚という衝撃で、空っぽにもなり、頑張れない自分を甘やかすことができるようになり、少し自分が扱いやすくなったように思います。
とにかく無理がなく、強がりもないです。
すごく自然でいられている気がします。

さて。
その後、ビッグさんに、「私こんな風に理解したんだわ、だから助けてもらったよ、ありがとう。」って、ビッグさんにお礼を言ったところ、彼女から返ってきたのは、「私はなんもしてないで」って、返事でした。
彼女は、ありがとうって言っても、いつもこんな返事です。
ビッグさんは、特に何も考えていないような人だけど（と言っては、いつも怒られていますが）、いつも安定していて、何があっても動じない、そんな雰囲気を感じさせるお友だちです。

私はお友だちが多くありませんが、お友だちで居てくれてる人たちに共通していることをあえて挙げるとすれば、自分とは似ていない人が多いんじゃないかなと思います。
似ていない人の方が、とても魅力的に映って、好きになります。
ビッグさんも然り。


7月は、最も辛かったです。
離婚書面を読んだり作ったりの月でした。
内容が強烈に辛かったです。

でも、助けてくれる人が、いっぱいでした。
離婚調停中なのに、幸せって思うことが多い。
周りの人に幸せにしてもらっています。

いつもありがとう。